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2号機取水口付近 3分の1に

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東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、6日、2号機の取水口付近で採取した海水の放射性ヨウ素の濃度は国の基準の13倍と、前の日のおよそ3分の1に下がり、調査を始めて以来、最も低くなりました。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で6日に採取した海水から、放射性のヨウ素131が1cc当たり0.5ベクレル検出されました。
これは国の基準の13倍に当たる濃度で、前の日のおよそ3分の1に下がり、調査を始めて以来、最も低くなりました。
ここは、4月に、作業用のたて穴から高濃度の汚染水が流れ込んでいるのが見つかり、基準の750万倍のヨウ素131が検出された場所で、東京電力が海中の放射性物質の濃度を調査しています。
また、先月同じように汚染水が流れ出た3号機の取水口付近の海水の放射性物質の濃度も、セシウム134が基準の14倍、セシウム137が基準の9.8倍と、いずれも前の日の5分の1程度に下がり、これまでで最も低い値になりました。
一方、福島第一原発の沿岸と沖合の14か所で行った海水の調査では、1号機から4号機の放水口の南側およそ330メートルの地点で基準を上回る放射性セシウムが検出されましたが、ほかの13か所はいずれも基準以下でした。
東京電力は「海中の放射性物質の濃度は全体として低下傾向で安定しているが、引き続き注意深く監視したい」としています。

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