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6月4日のニュース

汚染水移送 仮設タンク搬入へ

  • 汚染水貯蔵タンク
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で、高濃度の放射性物質に汚染された水の水位が3号機などで上昇しています。
東京電力は汚染水の浄化装置の設置作業を進めるとともに、4日夜から新たな仮設タンクを搬入する作業を始め、汚染水の移送先の確保を急いでいます。
福島第一原発の各施設の汚染水の水位は、4日午前7時までの24時間に、▽3号機のタービン建屋の地下が2.2センチ、▽4号機のタービン建屋の地下が1.4センチ、それぞれ上昇しました。
高濃度の汚染水は、福島第一原発の原子炉建屋やタービン建屋の地下などに合わせて10万5000トン余りたまっているとみられ、東京電力は、高濃度の汚染水から放射性物質を取り除くための浄化装置を今月15日に稼働させ、汚染水を1日1200トンのペースで処理し、放射性物質の濃度を下げて仮設のタンクに保管する計画です。
東京電力は4日夜から、その仮設タンクを栃木県鹿沼市の工場などから原発施設内に輸送する作業を始めます。
タンクは大型の鋼鉄製で、▽容量が120トンあるタンクを4日から来月上旬にかけて多い日には6基、▽100トンのタンクを今月中旬から8月中旬にかけて多い日には4基、合わせて370基搬入するということです。
福島第一原発には、これとは別の仮設タンクがすでに1万3000トン分設置されていますが、今回の搬入で合わせておよそ4万トン分のタンクが増えることになります。
東京電力は、浄化装置の設置作業は順調に進んでいるとしていますが、梅雨で大雨が降ると状況はさらに厳しくなるとして、汚染水の移送先の確保など対応策を急いでいます。

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