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2号機取水口 濃度再び上がる

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東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、28日に2号機の取水口付近の海水から放射性のヨウ素が基準の600倍の濃度で検出され、これまで低下傾向だったのが、再び上昇しました。
東京電力は放射性物質の新たな流出が原因かどうか、今後のデータを注意深く監視することにしています。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で、28日に採取した海水からヨウ素131が1cc当たり24ベクレルと国の基準の600倍の濃度で検出されました。
この地点のヨウ素131の濃度はこのところ低下傾向で、その前の日は国の基準の130倍でしたが、再び上昇しました。
同じく低下傾向だった放射性セシウムの値も上昇していました。
2号機の取水口付近は先月2日に高濃度の汚染水が流れ込んでいることが分かった場所で、調査の初日には基準の750万倍の放射性ヨウ素が検出されています。
東京電力は「数値が再び上昇した原因は、今のところ分かっておらず、放射性物質の新しい流出なのかそうではないのか、今後のデータを注意深く監視し、判断する必要がある」としています。
一方、3号機の取水口付近で28日に採取した海水では、セシウム134が基準の85倍、セシウム137が基準の60倍といずれも前の日より低下しました。
沿岸では1号機から4号機の放水口から南側におよそ330メートルの地点で、1.2倍など、2か所で基準を上回る放射性セシウムが検出されましたが数値は低下傾向です。

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