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5月27日のニュース

1号機 作業員入り汚染水調査

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核燃料が溶け落ちる「メルトダウン」が起きたとみられる東京電力福島第一原子力発電所の1号機では、27日、作業員が原子炉建屋に入り、地下にたまっている高濃度の汚染水の水位や放射性物質の濃度を調べました。
福島第一原発の1号機では、「メルトダウン」によって原子炉に穴が開き、さらに格納容器も損傷したとみられ、漏れ出した高濃度の汚染水が原子炉建屋の地下に大量にたまっています。
事故の収束に向けた工程表では、この汚染水を配管を通じて外に出して冷やし、再び原子炉の中に入れるという循環型のシステムを構築する計画ですが、27日はその準備のため、東京電力などの作業員が原子炉建屋に入りました。
まず、午前10時半ごろから8人の作業員が入り、建屋1階の北西側にある地下に通じる階段で、汚染水はおよそ5メートルの深さがあることを水位計を使って確認したということです。
また、午前11時半ごろからは別の5人の作業員が入り、放射性物質の種類や濃度を調べるため、汚染水を採取したということです。
さらに、午後にも作業員が原子炉建屋の3階部分に入り、使用済み燃料プールを冷却する熱交換器を設置する準備としてホースを取り付ける工事をしたということで、東京電力は7月ごろまでに熱交換器を設置するとしています。
一方、3号機のタービン建屋から移されていた高濃度の汚染水は、移送先の建物から別の建物につながる通路に漏れ続けているとみられ、東京電力は、通路から地下水などに漏れ出ていないか監視する地点を増やして警戒しています。

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