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5月26日のニュース

汚染水減らず 追加の移送検討

  • 2号機
  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所の2号機と3号機のタービン建屋にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水は、当初の計画の90%以上が保管施設に移送されましたが、原子炉への注水で汚染水の量は、ほとんど減らず、東京電力では、さらに多く移送できないか検討しています。
福島第一原発の2号機と3号機では、高濃度の放射性物質に汚染された水がタービン建屋などに大量にたまっていて、作業の妨げになっています。
東京電力では、敷地内の集中廃棄物処理施設に2号機の1万トンと3号機の4000トンの合わせて1万4000トンの汚染水を移送する計画で、これまでにその90%以上が移送されました。
一方で、原子炉を冷やすための注水が続いているため、汚染水の量はほとんど減っていないということです。
このため東京電力は計画の1万4000トンに追加して、5000トン程度の汚染水を集中廃棄物処理施設に移送できないか検討を始め、計画より多い汚染水をためた場合、▽施設から漏れ出したり、▽周辺の地下水にしみ出したりしないか、確認することにしています。
東京電力では、汚染水の浄化装置を導入して、来月上旬に試運転を始める予定ですが、それまでの間、増え続ける汚染水がタービン建屋などの施設から海や地下水にあふれ出すおそれがあり、さらに移送先を確保できないか検討しています。

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