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5月25日のニュース

3号機 重要な配管損傷の可能性

東京電力福島第一原子力発電所3号機で、事故直後の原子炉の状態を解析した結果、緊急時に原子炉の水位を保つ非常用の冷却装置の配管が損傷した可能性があることが分かりました。
東京電力は、今のところ地震で重要な配管が損傷した形跡はないとしていますが、地震が引き金となって破損した可能性がないか、徹底した検証が求められます。
福島第一原発3号機では、3月13日に冷却機能をすべて失ったあと、翌14日までに燃料の大半が溶け落ちるメルトダウンが起きたと考えられることが、東京電力の解析で明らかになっています。
この解析は、地震のあとに実際に計測された圧力や温度などのデータを基に行われ、この中で、緊急時に原子炉の水位を保つ「高圧注水系」と呼ばれる非常用の冷却装置の配管が損傷していた可能性があることが分かりました。
具体的には、地震翌日の12日正午すぎに「高圧注水系」が自動的に動き出したあと、原子炉の圧力が75気圧ほどから、6時間で10気圧ほどまで急激に低下しています。
このため東京電力は何らかの異常があった可能性があるとみて、「高圧注水系」の配管が損傷していたと仮定して解析すると、圧力の変化が実際の測定値とほぼ一致したということです。
この配管は、安全上最も重要な設備に分類され、本来破損が起きてはならない配管の1つです。
東京電力は、地震で重要な配管が損傷した形跡はないとしていますが、地震が引き金となって破損した可能性がないか、徹底した検証が求められます。
これについて経済産業省原子力安全・保安院の西山審議官は、「実際に蒸気の漏えいは確認された事実はないが、圧力の低下の要因はポンプからの漏えいの可能性もあり、解析して明らかにする必要がある」と話しています。

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