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5月24日のニュース

放射線影響 福島市が校長会議

原発事故で放射線の影響が心配されるなか、福島市教育委員会は24日、市内の校長を集めた会議を開き、校庭の土の表面の除去やプールの使用中止を決めた経緯と今後の予定について説明しました。
福島市役所で開かれた臨時の会議には、公立の小中学校や幼稚園の校長や園長、合わせて76人が出席しました。
初めに福島市教育委員会の佐藤俊市郎教育長が「子どもが少しでも放射線を浴びないような対応を続けてほしい」とあいさつしました。
そして担当者が、今週末から比較的放射線量の高い26の学校などで校庭の土の表面を取り除くことや、学校のプールを中止した代わりの措置として、早ければ来月10日から民間などの屋内プールを借りて授業を行うことを検討していることなどを報告しました。
また、放射線の影響を心配して窓を閉めきる学校が多いなかで、インフルエンザが流行しているところもあるとして、担当者は、市内の複数の学校で15分程度窓を開けても放射線量が変わらなかったことを紹介しながら、感染症の流行を防ぐためにも、休み時間ごとに換気を行うよう指示していました。
出席した小学校の校長は「子どもたちが狭い部屋の中にずっといると、感染症につながるおそれもあるが、できるだけ被ばく量を減らしたいので、私自身、苦しんでいる」と話していました。

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