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5月23日のニュース

4号機 プール支える準備工事

東京電力福島第一原子力発電所では、爆発によって使用済み燃料プールを支える壁が損傷した4号機で、プールの底を下から支える構造物を作る準備工事が23日から始まり、原子炉建屋の2階に作業員が入って作業を行いました。
福島第一原発の4号機は、地震の4日後の3月15日に起きた爆発で使用済み燃料プールを支える壁が損傷し、プールを支える強度の健全性に懸念が出ています。
このため東京電力は、プールの底を下から支えるコンクリート製の構造物を設置する計画で、プールの下にある原子炉建屋の2階に鋼鉄の支柱を30本作り、コンクリートの壁で支えることにしています。
東京電力は23日から2階に作業員を入れ準備工事を行い、高い放射線量がある熱交換器の周りの遮蔽や、作業の妨げになる壁の撤去、さらに足場を設置するなどの作業を行いました。
東京電力は鋼鉄製の支柱を来月設置し、7月末には構造物を完成させたいとしています。
今月17日に見直された事故の収束に向けた工程表では、4号機はこれまでの計画を前倒して7月中に冷却用の循環設備を構築し、80度程度に上昇しているプールの水を安定的に冷やすとしています。
東京電力はこの工事を安全に行うためにもプールを支える建物の強度の健全性を保つことが欠かせないとして、構造物の設置を急ぐことにしています。

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