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5月22日のニュース

2号機 熱交換器を今週設置へ

東京電力福島第一原子力発電所の2号機の原子炉建屋に充満している水蒸気を減らすため、東京電力は、2号機の使用済み燃料プールの水を別の建物に設置した熱交換器に通して冷却するという計画を経済産業省の原子力安全・保安院に報告し、了解が得られれば今週中に新たな熱交換器を設置することにしています。
福島第一原発の2号機の原子炉建屋には、今月18日に作業員が中に入って放射線の量を計測しましたが、水蒸気が充満していたため14分間しか作業できませんでした。
この水蒸気は損傷しているとみられる圧力抑制室や使用済み燃料プールなどから出ていると考えられ、東京電力は、プールを安定的に冷却する装置を設置することで水蒸気を減らし、作業環境を改善することにしています。
この装置は原子炉建屋の隣にある別の建物の中に新たに熱交換器を設置し、プールからあふれた水を配管とポンプを使って熱交換器に通して冷却したあと、再びプールに戻す仕組みです。
東京電力は経済産業省の原子力安全・保安院に21日、この計画を報告し、了解が得られれば、今週中に熱交換器を設置することにしています。
東京電力は、この施設によって70度から80度あると見られるプールの温度を、1か月後に40度程度まで下げることができると説明しています。
東京電力は新たな冷却装置を今月末にも稼働させ、さらに1号機と3号機では来月、4号機では7月にも同じような冷却装置を稼動させたいとしています。

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