東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月22日のニュース

放射線表示カメラの画像公開

  • 1号機

放射線の強さを色の変化で表示する「ガンマカメラ」という特殊なカメラで撮影した、福島第一原子力発電所1号機の建屋内部の画像が公開されました。
放射線量が比較的高い部分があることが、画像からも確認され、東京電力は今後、詳しく分析して放射線対策を進めることにしています。
福島第一原発1号機では、「メルトダウン」が起きて原子炉に穴が開き、さらに格納容器も損傷して高濃度の汚染水が漏れ出しているものとみられ、原子炉建屋の地下には大量の汚染水がたまっているのが確認されています。
東京電力は、新たな工程表で、原子炉建屋などにたまった汚染水から放射性物質を取り除き再び原子炉に戻す「循環式の冷却」を進める計画で、建屋内の放射線の状況を詳しく調べるため、20日に4人の作業員が建屋1階に入り、「ガンマカメラ」と呼ばれる放射線の強さを色の変化で表示する特殊なカメラで撮影しました。
カメラは自走式の車両の上に搭載され、作業員が後ろから操作しながら建屋南西側にある「大物搬入口」から中に入り、建屋の南側およそ40メートルの区間を往復しながら撮影しました。
画像では、赤色の部分が放射線量が高く、低くなるにしたがって青色になります。
建屋内を通る配管の表面などで、オレンジ色の、放射線量が比較的高い部分があることが分かります。
東京電力は今後、詳しい解析を行って、具体的な放射線量や出どころを特定したうえで、放射線を遮る効果のある鉛の入ったマットを設置するなどの対策を行うことにしています。

5月22日のニュース一覧