東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

5月11日のニュース

東電 事故2か月で改めて謝罪

  • 1号機
  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所の事故から11日で2か月になり、東京電力は11日午前の記者会見で、「避難されている方がいて、まだ戻れていないことは、申し訳なく思っている」と改めて謝罪するとともに、事故の収束に向けた工程表の作業については、今月17日に進捗(しんちょく)状況の評価を明らかにすると述べました。
福島第一原発の事故から2か月がたち、原子炉の冷却など、事故の収束に向けた「工程表」の作業は、原子炉建屋内での作業が始まった1号機と、それ以外の号機との間で、進捗に差が出始めています。
11日午前に記者会見した東京電力の松本純一本部長代理は「避難されている方がいて、まだ戻れていないことは、申し訳なく思っている」と改めて謝罪するとともに、2号機などのように原子炉建屋に入れないケースや、汚染水の処理が予定よりも遅れていることはあるものの、工程表の作業に大きな支障は出ていないという認識を示しました。
そのうえで、工程表の発表からおよそ1か月がたつことから、「今月17日に進捗状況の評価を報告する」と述べました。
一方、福島第一原発の復旧作業では、最も進んでいる1号機で、11日も、格納容器を水で満たす「冠水措置」の実施に必要な原子炉の水位計を、正しい値が表示されるよう校正する作業が行われています。
また、格納容器の圧力計についても、11日に校正作業を行うということで、原子炉の安定的な冷却に向けた作業を本格化させています。

5月11日のニュース一覧