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5月10日のニュース

2号機取水口 汚染濃度下がる

  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所周辺の環境調査で、2号機の取水口付近で9日に採取した海水の放射性ヨウ素の濃度は、国の基準の120倍と、先月2日に調査を始めてから最も低くなりました。
東京電力によりますと、福島第一原発の2号機の取水口付近で9日朝に採取した海水を分析した結果、放射性のヨウ素131が1cc当たり4.6ベクレル検出されました。
これは国の基準の120倍に当たる濃度で、先月2日に調査を始めてから最も低くなりました。
2号機の取水口付近は、「ピット」と呼ばれる施設から高濃度の汚染水が流れ込んでいた場所で、調査の初日には基準の750万倍の放射性ヨウ素が検出されています。
このほか、沿岸の調査ポイントでは、5号機・6号機の放水口の北側30メートルで基準の1.3倍の放射性セシウムを検出したのをはじめ、4か所すべてで基準を上回りました。
一方、沖合3キロから15キロの合わせて17か所で行われている調査では、海面の8か所で放射性セシウムが検出されましたが、いずれも基準は下回りました。
17か所のうち沖合3キロの海域では、新たに海底近くに当たる深さ20から30メートルでの海水の採取も始まり、9日の調査では5か所で放射性セシウムが検出されましたが、基準は下回りました。
東京電力は「新たな汚染水の漏えいはないと考えている」として引き続き監視を続けることにしています。

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