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5月10日のニュース

一時帰宅 中継ポイントに到着

東京電力福島第一原子力発電所の事故で立ち入りが禁止されている警戒区域の住民の一時帰宅が、10日、初めて福島県川内村で実施されます。参加する住民たちは、午前9時前、警戒区域に入る準備をするための中継ポイントに到着しました。
福島第一原発の事故では、先月22日に原発から半径20キロ圏内が警戒区域に設定され、住民などの立ち入りが禁止されました。
半径3キロ以内の地域を除く住民の一時帰宅は、警戒区域にかかる福島県の9つの市町村のうち川内村で先行して実施され、対象となるおよそ120世帯のうち、10日は55世帯95人が一時帰宅する予定です。
帰宅できる人数は1世帯当たり原則として1人ですが、村長の判断で2人に増やしたり、高齢者の代理を立てたりした世帯もあるということです。
20キロ圏の外に避難している住民らは、10日朝、川内村の臨時役場が設置されている福島県郡山市の避難所を用意されたバスで出発し、午前9時前に中継ポイントの村民体育センターに到着しました。
村民体育センターでは、放射線量を計測する線量計や連絡用のトランシーバーを受け取ったり防護服を身につけたりして準備を整え、5台のバスに分乗して警戒区域に向かいます。
警戒区域に滞在できるのはおよそ2時間で、住民たちは自宅から荷物の持ち出しなどを行ったあと、村民体育センターに戻り、放射性物質が付着していないかをチェックするスクリーニングを受けることになっています。
一時帰宅は、川内村に続いて、12日は葛尾村で実施されるほか、残りの市や町も今月中をめどに行われる見通しです。

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