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5月8日のニュース

警戒区域の一時帰宅 日程調整進める

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、立ち入りが禁止された福島県内の警戒区域の住民の一時帰宅について、政府は、今月10日に川内村で、12日には葛尾村で実施することを決めました。
また、田村市は今月10日以降の日程で、ほかの6つの市や町は今月下旬以降の日程で調整を進めています。
原発事故を受けて、政府は、20キロ圏内の警戒区域の住民の一時帰宅について、半径3キロ以内を除いて行う考えを示し、関係する福島県内の9つの市町村と、日程や方法について協議を進めています。
その結果、今月10日に川内村で、続いて12日には葛尾村で、それぞれ実施することを決めました。
一時帰宅の対象となる住民は、▽川内村が123世帯310人余り、▽葛尾村が46世帯176人で、村の担当者は早速、住民に日程などを連絡していました。
政府や自治体関係者によりますと、一時帰宅の際、住民は防護服やゴーグルを身につけたうえで、政府が用意したバスで移動し、2時間をめどに自宅から荷物の持ち出しなどを行うことになります。
一時帰宅の人数は1世帯当たり原則として1人ですが、市町村長などの判断で、2人に増やすことや高齢者の代理を立てることも可能だということです。
また、ほかの自治体の一時帰宅の具体的な日程はまだ決まっていませんが、田村市は今月10日以降、残る6つの市や町については今月下旬以降の日程で、政府などが調整を進めています。

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