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汚染水の移送 6号機でも開始

  • 汚染水貯蔵タンク
  • 2号機
  • 3号機

東京電力福島第一原子力発電所では、放射性物質に汚染された水を移送する作業が続けられていて、1日の午後からは、新たに、6号機のタービン建屋にたまった水の仮設タンクへの移送も始まりました。
福島第一原発の2号機では、トレンチと呼ばれるトンネルにたまった高濃度の汚染水を、集中廃棄物処理施設へ移送する作業が先月30日に再開され、先月19日からこれまでにおよそ2560トンの汚染水が移されたとみられます。
これにより、2号機のトレンチの水位は、1日午前7時の時点で地上から84センチとなり、移送を始める前より4センチ低下しています。
一方、3号機のトレンチでも汚染水が増加していて、1日午前7時の時点で水位は地上から90センチと、先月30日からの24時間で、さらに2センチ上昇しました。
東京電力は、汚染水があふれ出すのを防ぐため、3号機と集中廃棄物処理施設をホースでつなぎ、移送の準備作業を進めています。
さらに、6号機のタービン建屋の地下でも汚染水の水位が増しており、東京電力は、1時間当たり30トンのペースで仮設タンクに移送する作業を、1日の午後2時ごろから始めました。
一方、東京電力は、1日、福島第一原発の医務室に勤務していた40代の女性社員が、国の規則で定められた女性作業員の被ばく限度のおよそ1.5倍に当たる7.49ミリシーベルトの被ばくをしていたことを明らかにしました。
この女性社員は、震災があった4日後の3月15日まで働いていましたが、その後は、福島県内の別の事業所で働いており、健康への影響はないということです。
今回の事故で、女性作業員の被ばく限度を超えたのが明らかになったのは2人目で、東京電力は、3月23日以降、福島第一原発では女性を勤務させていないということです。

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