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4月27日のニュース

1号機 試験的な注水増量続く

東京電力福島第一原子力発電所の1号機では、格納容器を水で満たして冷却することが可能かどうかを調べるため、27日から原子炉に入れる水の量を増やしました。
ただ、原子炉の状態を表すデータが安定していないとして、当初予定していた注水量を増やすペースを遅らせています。
福島第一原発の1号機と3号機については、ことし7月までに、格納容器を燃料がある高さまで水で満たし、原子炉を安定的に冷却する計画が、事故の収束に向けた工程表に盛り込まれています。
計画の実施にあたっては、格納容器から水が漏れていないかや、水位がどう変化するのかを確認する必要があり、東京電力は、27日午前10時すぎから1号機の原子炉への注水量を試験的に増やしました。
1時間当たりの注水量をこれまでの6トンから10トンに増やしたあと、当初の予定では午後4時すぎから14トンに増やすことになっていました。
しかし東京電力は、原子炉の状態を表すデータが安定していないとして10トンを維持していて、14トンに増やすかどうかは午後10時ごろに再度、検討したいとしています。
当初の予定では28日午前10時ごろには再び1時間当たり6トンに戻すことになっていて、その後、無線操縦のロボットを原子炉建屋の内部に入れ、注水量を増やしたことで水漏れが起きていないか調べることにしています。

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