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4月26日のニュース

1号機 試験的な注水増へ調査

東京電力福島第一原子力発電所の1号機で格納容器に水を満たして原子炉を冷却する計画を進めるために、東京電力は、26日、原子炉建屋にロボットを入れて内部の状況を調べたうえで、問題がなければ、27日にも原子炉の注水量を試験的に増やすことになりました。
東京電力が事故の収束に向けて示した「工程表」では、1号機と3号機で、ことし7月中旬をめどに、原子炉の燃料の高さまで格納容器を水で満たすことで、原子炉の冷却を進める計画です。
このうち1号機では、原子炉を冷やすために1時間に6トンのペースで水の注入が続けられていて、これまでの注水の結果、格納容器にも自然に水がたまりつつあるとみられています。
東京電力は、原子炉を冷却する計画を着実に進めるためには、原子炉への注水量を増やす必要があるとして、27日にも、1時間当たり最大で14トンのペースへと試験的に増やすことになりました。
注水量を増やしたあとは、原子炉や格納容器の温度や圧力などのデータがどのように変化するか推移を見守って、格納容器に水を満たしても問題がないか確認するということです。
ただ、格納容器から大量の水漏れがあると、汚染された水が原子炉建屋から外に流れ出るおそれもあることから、試験に先立って、26日午前中から原子炉建屋にロボットを入れて、内部の状況を確認する調査を始めました。
東京電力は、ロボットの調査結果をみて、注水量を増やすかどうか最終的に判断することにしているほか、試験のあとにもう一度ロボットを入れて調査を行うということです。
これについて、経済産業省の原子力安全・保安院は「格納容器に水を満たしても強い余震に耐えられるか、確認しなければならず、試験の結果も見ながら、水をどう増やしていくか判断していきたい」としています。

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