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4月21日のニュース

海に流出の放射能 総量4700兆ベクレル

  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、2号機のピットと呼ばれる施設から海に流出した、高濃度の汚染水に含まれる放射能の量は、東京電力の推計で4700兆ベクレルに上ることが分かりました。
この値は、事故の評価がレベル7に引き上げられた際に、国が福島第一原発から大気中に放出されたと公表した量のおよそ100分の1に当たり、東京電力では、海や海洋生物などへの影響を引き続き調べることにしています。
福島第一原発の2号機では、今月2日にピットと呼ばれる施設から高濃度の汚染水が海に流出しているのが確認され、今月6日に止まるまで流出し続け、海への放射性物質の広がりが深刻な問題になりました。
これについて東京電力は、どれだけ海に流出したかを評価し、21日、その結果を公表しました。
それによりますと、まず流出の開始時期は、当時の現場付近の放射線量の値などから、流出が確認された日の前日の今月1日昼ごろの時点では、明らかな流出はなかったとしましたが、特定はできなかったとして、今月1日と判断しました。
また、流出状況の監視用に設置したカメラの映像から、1時間当たりの流出量を4.3トンと見積もっています。
そのうえで、今月1日から6日まで流出したと仮定して計算した結果、海への流出量はおよそ520トンとなり、そこから計算される、流出した海水に含まれる放射能の量は、4700兆ベクレルと推定したということです。
東京電力によりますと、この放射能の量は、福島第一原発が保安規定で定めている放射性物質の1年間の放出管理目標値の2万倍に当たります。
また、今回の事故の評価が「レベル7」に引き上げられた際、国が福島第一原発から大気中に放出されたと公表した量と比べると、およそ100分の1で、「レベル5」のスリーマイル島原発の事故の際の放出量と比べるとおよそ1万倍となります。
海への放射性物質の流出は、このほかにも、水素爆発が起きた際に放出された放射性物質が直接海に降ったり、地下水などを通じて流れ込んだりしたものがあるとみられます。
2号機の取水口付近で採取した海水からは、一時、最大で国の基準の750万倍という極めて高い濃度の放射性のヨウ素131が検出されましたが、20日の時点では、放射性のヨウ素131は国の基準の4000倍となっていました。
東京電力では、何らかのルートを通じて汚染水が今も海に流出している可能性があるとして、漏えいルートの特定を急ぐとともに、海や海洋生物などへの影響を引き続き調べることにしています。

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