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4月20日のニュース

東電 「仮払補償金」説明会

東京電力は、原発事故で避難などを強いられている住民に支払う「仮払補償金」について、20日、福島県内で説明会を開きましたが、住民からは「対応が遅い」といった厳しい意見が相次ぎました。
東京電力は今月15日、福島第一原子力発電所の事故で避難などを強いられている住民に、本格的な損害賠償を前に、一般世帯に100万円、単身世帯に75万円の「仮払補償金」を支払うことを決めました。
これを受けて、20日、福島県郡山市で開いた説明会には、避難指示の対象の富岡町から避難しているおよそ200人が出席しました。
東京電力の15人の担当者が「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と謝罪したあと、住民一人一人に仮払補償金の申請書類を手渡し申し込み方法を説明しました。
説明会に参加した住民は、全員が厳しい表情を浮かべ、担当者に対し、「東京電力は対応が遅すぎる」といった意見を相次いで出していました。
富岡町から家族4人で避難している47歳の主婦は「仮払補償金は一時しのぎにしかならず、先行きが不安です。東京電力には早く自宅に戻れるようにしてほしい」と話していました。
また、富岡町に自宅を新築し、引っ越す直前に事故が起きたという37歳の主婦は「住民票を富岡町に移していなかったため、補償金は原則、支払われないと説明され不安と怒りを覚えた。貯金を取り崩して生活している状態なので支払いを求めて交渉したい」と話していました。

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