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4月18日のニュース

2号機のタンク 高濃度汚染水

  • 汚染水貯蔵タンク
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東京電力・福島第一原子力発電所の2号機の使用済み燃料プール近くのタンクの水から高濃度の放射性物質が検出され、東京電力で原因を調べるとともに、今後の作業に影響を与えないよう対策を取ることにしています。
高濃度の放射性物質が検出されたのは、福島第一原発2号機の原子炉建屋内にある「スキマーサージタンク」と呼ばれるタンクの水です。
このタンクには使用済み燃料プールからあふれた水がたまることから、東京電力で、燃料プールの水の状態を調べるため、このタンクにつながる配管の水を16日に採取して分析しました。
その結果、いずれも1cc当たりの値で、▽セシウム134が16万ベクレル、▽セシウム137が15万ベクレル、▽ヨウ素131が4100ベクレル検出されました。
震災前の2月の検査ではセシウム137がごく微量検出され、セシウム134やヨウ素131は検出されなかったということです。

採取した水の表面の放射線量は1時間当たり3.5ミリシーベルトで、東京電力では、周辺で作業をする場合には放射線を遮る措置を取るほか、汚染水から放射性物質を取り除く処理をすることにしています。
東京電力は「2号機の使用済み燃料は、去年11月の運転停止から日数がたっているので、半減期がおよそ8日と短いヨウ素131が検出されることは考えられず、燃料プールの燃料の破損が原因とは断定できない。震災直後の先月13日から原子炉を覆う格納容器の圧力を下げるため、ガスの放出を行ったが、そのガスに含まれていた放射性物質がプールの水に混入したのではないか」と話しています。

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