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4月18日のニュース

3号機で57ミリシーベルト

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東京電力福島第一原子力発電所で原子炉建屋の内部に無人のロボットを使って放射線量を測定した結果、3号機は最大で1時間に57ミリシーベルトであることが確認されました。
17日に公表された工程表に沿って事故を収束させるためには、原子炉建屋の内部で作業をどう進めるかが課題で、東京電力は18日もロボットを使いながら作業できるスペースの放射線量などの測定を進めることにしています。

東京電力は、17日、福島第一原子力発電所の1号機と3号機の原子炉建屋の1階のフロアにアメリカ製の無人ロボットを入れ、放射線量や温度、そして酸素濃度などを測定しました。
その結果、1号機の放射線量は1時間当たり49ミリシーベルトから10ミリシーベルト。
3号機は1時間当たり57ミリシーベルトから28ミリシーベルトになっていたということです。
最も高い1時間当たり57ミリシーベルトという放射線量は緊急時の原発作業員の被ばく量の限度としている250ミリシーベルトを4時間半で超える高い値です。
また、温度は1号機で28度から29度、3号機で19度から22度。
酸素濃度は、ともに21パーセント程度で、作業をするには差し支えない値だったということです。
東京電力は、18日も2号機の原子炉建屋でロボットを使った放射線量などの調査を行うことにしていて、得られたデータを基に建屋の内部でどのような作業をすることができるか検討することにしています。
一方、2号機では「トレンチ」と呼ばれるトンネルで、18日も汚染水の水位が上昇しているのが確認されています。
2号機では、「トレンチ」にたまった高濃度の汚染水の一部、およそ660トンが「復水器」に移され、いったんは水位が8センチ低下しました。

しかし、その後、上昇し、18日午前7時の時点で地上にある出口まで82センチと、移送前よりも9センチ高くなっているのが確認されました。
東京電力は2号機の「ピット」という施設で今月6日に汚染水の海への流出を止めた結果、行き場を失なった汚染水がトレンチに流れ込んでいる可能性があるとみて移送を急ぐことにしています。
東京電力は汚染水を今週中にも敷地内の「集中廃棄物処理施設」に移送したいとして、18日も施設の水漏れを防止する工事と点検を進めています。

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