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4月17日のニュース

汚染水の濃度下げる処理検討

  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所では、放射性物質に汚染された水の除去に加え、こうした汚染水から放射性物質を取り除く処理が課題になっていて、東京電力は、放射性物質を吸着する鉱物を使うなど、汚染水の処理方法の検討を急いでいます。  
福島第一原発では、タービン建屋の地下やトレンチと呼ばれるトンネルにたまった高い濃度の放射性物質に汚染された水が、冷却機能の回復に向けた作業の妨げとなっています。
こうした汚染水を取り除くため、東京電力は、移送先となる「集中廃棄物処理施設」の工事や点検を急いでいますが、移送したあとに、汚染水から放射性物質を取り除き、いかに濃度を下げて処理するかも課題となっています。
このため、東京電力は、特に放射性物質の濃度が高い、2号機のタービン建屋やトレンチにたまった汚染水を集中廃棄物処理施設に移送したあとに、放射性物質を取り除くことができる物質で、汚染水の濃度を下げる方法を検討しています。
具体的には、▽汚染水を入れたあと、放射性のセシウム137などを吸着する効果がある「ゼオライト」という鉱物を投入する方法や、▽汚水処理に使われる薬剤で、放射性物質を固めて取り除く方法などを検討しているということです。

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