東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

4月16日のニュース

汚染水移送先 工事や点検急ぐ

  • 汚染水貯蔵タンク
  • 1号機
  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所では、2号機の「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまった高濃度の汚染水の水位が再び上昇していることに加え、1号機と2号機の地下水で放射性物質の濃度が上昇していることから、東京電力は、汚染水の移送先となる施設の工事や点検を急いでいます。
福島第一原発では、高い濃度の放射性物質を含む水が冷却機能の回復に向けた作業の妨げとなっているだけでなく、海や地下水への流出も懸念されています。

このうち、汚染水の濃度が最も高い2号機では、トレンチにたまった汚染水およそ660トンを「復水器」に移す作業が今月12日から13日にかけて行われ、いったんは水位が8センチ低下しました。
ところが、移送が終わったあと水位は再び上昇し、16日午後6時の時点では、移送前よりも4.5センチ高くなっています。
このため東京電力は、汚染水をできるだけ早く排出する必要があるとして、移送先となる「集中廃棄物処理施設」での工事や点検を急ぎ、早ければ来週中には移送を始めたいとしています。
一方、1号機と2号機の地下水を集める「サブドレンピット」と呼ばれる施設では、13日の調査で、放射性物質の濃度が1週間前に比べて最大で38倍高くなっていることが分かっています。
この地下水の地表からの水位は、通常13メートル前後ですが、今月に入って6メートルから8メートルの間で上下を繰り返し、この5日間では1メートル30センチほど上昇しています。
東京電力は、今月6日に、2号機の海沿いの施設付近から高濃度の汚染水が海に流出するのを止めたあと、出口を失った汚染水が、トレンチだけでなく地下水に漏れ出している可能性もあるとみています。
このため、地下水についても、週1回だった調査を16日から週3回に増やし、監視を強めるとともに、仮設のタンクなどにたまった水を移すことも検討しています。
一方、東京電力は、海水の調査地点を増やしてモニタリングを強化することになりました。
これは、福島第一原発の施設にたまっていた、比較的、低い濃度の放射性物質に汚染されたおよそ1万トンの水を海に放出した影響を評価するために行うもので、新たに原発の東の沖合3キロと8キロの6か所の地点で調査を行い、沿岸部と沖合15キロの調査地点とあわせて、放射性物質の海への流出や拡散状況を監視することにしています。

4月16日のニュース一覧