東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

4月14日のニュース

東電福島第一原発 非常電源確保へ対策急ぐ

東京電力福島第一原子力発電所では、重要な原子炉の冷却が大地震や大津波が起きても中断されないよう、非常用の発電機を高い場所に移すなど、電源を確保する手段を複数用意するなどの対策を急いでいます。
このうち14日は、1号機から3号機までの原子炉に水を注入するポンプや、外部電源が遮断されたときに使う非常用の発電機をこれまでよりおよそ100メートル離れた海抜23メートル程度の高台に移す作業が行われました。

福島第一原発では、先月11日の大震災の際、最大で高さ15メートルの津波に襲われているため、今回の対策でポンプを津波の被害から守るとともに、外部電源が遮断されても、高台に避難した作業員が発電機への切り替えを行えるようにするということです。
作業は15日まで行われ、高台には予備となる電源車と、万一ポンプが津波で流されても注水できるよう消防車も配置するということです。
また、現在、1号機・2号機用と3号機・4号機用の2つの系統に分かれている外部電源の供給ルートを、どちらかが遮断されても冷却が継続できるよう、すぐに別の系統に切り替える電源盤の工事も行われていて、19日をめどに工事を完了したいとしています。
東京電力によりますと、このほか、1号機から3号機の原子炉に真水を注入する方法についても複数の手段を設けるとして、仮設のタンクにためた水を原子炉に送るためのポンプを新たに設置することを検討しているということです。

4月14日のニュース一覧