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4月14日のニュース

各地の原発 地震対策確認へ

宮城県にある東北電力の女川原子力発電所では、先月の巨大地震だけでなく、余震でも揺れが従来の想定を上回ったことから、経済産業省の原子力安全・保安院は、各地の原発でも地震の揺れに関する対策が十分かどうか、今後、確認を進めることにしています。
女川原発では、先月11日の巨大地震で1号機から3号機のすべてで、揺れの強さを示す加速度が設計上の想定を上回り、最大で10%余り超えた場所もありました。
さらに、今月7日に宮城県内で震度6強の揺れを観測した巨大地震の余震でも、1号機で揺れの強さを示す加速度が設計上の想定を5.6%上回りました。

原発の耐震安全性を巡っては、原子力安全・保安院が、阪神・淡路大震災と新潟県中越沖地震を教訓に揺れの想定の見直しを2度にわたって電力会社に求めてきました。
女川原発については、東北電力が「きわめてまれではあるが、発生する可能性のある地震」の一つとして、平成15年に宮城県沖の海底の岩盤の内部で起きたマグニチュード7.1の地震を想定して揺れを計算し、国の審査で問題ないと判断されていました。
今回の余震は、この想定と同じ海底の岩盤の内部で起きたマグニチュード7.1の地震だったにも関わらず、観測された揺れの強さが想定を超えていました。
こうしたことから、原子力安全・保安院は、各地の原発でも地震の揺れに関する対策が十分かどうか、今後、確認を進めることにしています。

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