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4月10日のニュース

福島 学校に屋外活動控える指示も

福島県内の小中学校は、放射線量を調査した結果、ほとんどの学校で健康に影響がないとされる値でしたが、国から、子どもを安全に学校に通わせるための基準が示されないなか、教育委員会によっては、屋外での活動を控えるよう学校に指示するなど、対応にばらつきが出ています。
福島県が、今月7日までの3日間、東京電力福島第一原子力発電所の半径20キロ圏内を除く、県内の小中学校や保育所など1600か所以上の地点で放射線量を測定したところ、ほとんどの学校で、放射線量が1時間当たり10マイクロシーベルトを下回り、健康に影響がないとされる値でした。
ところが、国から、子どもを安全に学校に通わせるための基準が示されないなか、福島第一原発から30キロ以上離れ、屋内退避の指示もない地域の教育委員会の中には、屋外での活動を控えるよう、学校に指示するところも出ています。
このうち、福島市と本宮市は、「基準が出されるまでは、屋外での体育の授業や学校の行事をすることは自粛するよう求める」としています。
一方、福島県内では、屋外での活動を認めている学校もあるということで、基準がないなか、学校現場では対応にばらつきが出ています。
福島県は「学校側が判断に困らないよう、国が、学校施設での放射線に関する基準を、一刻も早く示してほしい」と話しています。

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