東京電力 福島第一原発事故 関連ニュース

4月6日のニュース

茨城沖 すべての漁を見合わせ

茨城県北茨城市の沖で取れたコウナゴから国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されて、6日朝の市場で、コウナゴ以外の茨城県沖の魚も通常の値段で買い手がつかなかったことなどから、茨城県沖の漁は当面すべて見合わせられることになりました。
茨城県では4日、北茨城市沖で取れたコウナゴから、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る526ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
このため県内のすべての漁協が、当分の間、コウナゴ漁の中止を決めています。
こうしたなか6日朝、北茨城市の平潟漁協の底引き網漁船が漁に出ましたが、5日に茨城県沖で取れた魚が、6日朝の市場で、通常の値段では買い手がつかなかったという情報が入り、漁を中止して港に帰りました。
帰ってきた漁師の1人は「しばらく漁を休止せざるをえず、今後どうやって生活していけばいいのか途方に暮れている」と話していました。
平潟漁協で対応を協議した結果、漁をしても販路が確保できないとして、今月10日まで茨城県沖の漁を見合わせることを決めました。
茨城県内のほかの漁協は、すでに出漁の見合わせを決めていて、これで茨城県沖の漁は、当面すべて見合わせられることになりました。

4月6日のニュース一覧