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4月6日のニュース

爆発回避へ 格納容器に窒素

東京電力福島第一原子力発電所1号機の原子炉が入っている格納容器で、水素爆発が起きるのをあらかじめ避けようと、東京電力は、6日にも格納容器内に窒素ガスを注入することにしています。
東京電力によりますと、福島第一原発1号機では、原子炉の燃料が損傷したり、水が放射線で分解されたりして、水素と酸素が発生し、それらのガスが格納容器内にたまっている可能性があるということです。
水素は濃度が高くなると酸素と反応して爆発するおそれがあり、これまでに1号機と3号機で水素爆発が起きて、原子炉建屋が壊れ、外部に放射性物質が漏れ出る大きな要因ともなっています。
このため東京電力は、これ以上水素爆発を起こしてはならないとして、格納容器内に窒素ガスを注入し、水素や酸素の濃度を下げて、あらかじめ爆発の危険性を減らすことにしました。
東京電力によりますと、計画では、注入する窒素ガスの量は6000立方メートルで、6日間かけて徐々に入れていくということで、国と作業手順などの確認を進めていて、6日にも注入を始めるということです。
一方で、窒素ガスを注入することで、格納容器の中にある放射能を帯びた水蒸気や気体の一部が外部に漏れ出るおそれがあるということで、東京電力は慎重に作業を進めるとしています。

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