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3月26日のニュース

1号機 高濃度の水の排水急ぐ

福島第一原子力発電所の3号機に続いて、1号機でも地下にたまった水から運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質が検出されました。
1号機には大量の水がたまっていることから、東京電力では、復旧作業の妨げになるとして排水作業を急いでいます。
福島第一原発3号機では、24日、原子炉の入った建物に隣接するタービン建屋の地下で、作業員3人が深さ15センチの水につかって被ばくし、この水から運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質が検出されました。
これとは別に、1号機のタービン建屋の地下でも、運転中の原子炉の中の水のおよそ1万倍という高い濃度の放射性物質を含んだ水がたまっていることが分かり、東京電力は25日の夕方からこの水を取り除く作業を始めました。
しかし、1号機の地下には、深さ40センチの水が廊下など一面に広がり、排水に時間がかかっていて、東京電力では復旧の妨げになるとして排水作業を急いでいます。
東京電力では「たまった水は津波の影響で地下に入ってきたもの」と説明していますが、放射性物質は原子炉の核燃料が損傷し、何らかの形で流れ出たとみています。
東京電力では、排水を同じタービン建屋にある本来は蒸気を水に変えるための装置にいったんためることにしているほか、2号機から4号機でも水を取り除く方法を検討し、外部電源の復旧を急ぐことにしています。

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