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3月26日のニュース

移転の大熊町 避難所回り説明

原子力発電所の事故で町全体が避難指示の対象となり、原発から離れた同じ福島県の会津若松市への集団移転を決めた大熊町は、町長が各地の避難所を回って住民に移転について説明しました。
町全体が福島第一原発から半径20キロ以内の避難指示の対象となっている福島県大熊町は、役場機能を隣接する田村市に移していましたが、避難生活が長期化すると住民に負担がかかることなどから、25日、住民とともに役場機能を会津若松市に移転することを決めました。
26日は、大熊町の渡辺利綱町長が各地の避難所を回り、移転について説明しました。
このなかで渡辺町長は、住宅は仮設住宅や民間施設を利用する方向で準備を進めていることや、希望者を募って来月上旬から移転していくことなどを説明しました。
住民からは「仕事や収入も考えてほしい」とか「本当に町に戻ることができるのか」といった声が上がっていました。
渡辺町長は、「町にいつ帰られるのかは分からないが、みんなで再建できる日までもう少し辛抱してほしい」と話していました。
大熊町は今後、子どもたちの転校などについて早急に調整することにしています。

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