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3月26日のニュース

“飲み水ない場合 水道水を”

福島をはじめ、東京など各地の水道水で乳児の摂取制限の指標を上回る放射性ヨウ素が検出されている問題で、日本小児科学会など3つの学会は保護者らに対し、飲み水が確保できない場合は水道水を使うよう呼びかける共同見解をまとめました。
日本小児科学会と日本周産期・新生児医学会、それに日本未熟児新生児学会の3つの学会は、乳児のいる家庭や保育所、それに病院などで、水道水を巡って大きな混乱が起きているとして、共同で見解をまとめました。
見解では、国の指標は月、または年単位の摂取を前提に設定されたものだとして、指標を上回っていても、水道水が短期間で乳児の健康に影響を及ぼす可能性は極めて低いとしています。
一方で、汗をかきやすい乳児は、水分が不足すると重大な健康障害を起こすと指摘し、保護者らに対し、ほかに飲み水が確保できない場合は水道水を使うよう呼びかけています。
また、ミネラル分の多い一部のミネラルウオーターは乳児の腎臓に負担をかけるおそれがあり、水道水を使ったほうが安全だとしています。
3つの学会では「赤ちゃんに水分を摂取させることを一番に考え、過剰に心配せずに水道水を使ってほしい」と話しています。

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