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3月25日のニュース

2人はやけどと同様の治療へ

福島第一原子力発電所の3号機で被ばくした作業員について、詳しい検査を行った千葉市の放射線医学総合研究所が、25日夜、記者会見し、くるぶしまで水につかった2人については、皮膚に異常はみられないものの、今後、やけどと同じような治療を行うことになるとする見通しを示しました。
24日に福島第一原発の3号機で被ばくした男性作業員3人は、25日、福島県立医科大学から千葉市にある放射線医学総合研究所に搬送され、詳しい検査を受けました。
研究所は25日夜に記者会見し、2人については、およそ2時間、くるぶしまで水につかった状態で作業をしており、局所的に2000ミリシーベルトから6000ミリシーベルトの強い放射線を受けたと推定されるとしました。
そして、今のところ、2人の皮膚に異常はみられないものの、今後、3週間後までに障害が生じるおそれがあり、やけどと同じような治療を行うことになるとする見通しを示しました。
また、放射性物質による体内の汚染が認められるが、治療が必要なほどではないとする検査結果を明らかにしました。
一方、長靴を履いていた1人については、内部被ばくはなく、放射性物質を含んだ水に触れていないので皮膚に障害が現れるおそれはないとしています。
研究所の明石真言緊急被ばく医療研究センター長は「2人は食欲もあり、日常生活は全く不自由ない。3人とも週明けまでには退院できると思う」と話しました。

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