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3月21日のニュース

自衛隊 4号機への放水実施

福島第一原子力発電所4号機の使用済み核燃料を保管するプールを冷却するため、自衛隊は、20日に続いて21日も放水を行い、午前8時40分にいったん終了しました。
自衛隊は、今後、政府の対策本部の作業の進展状況を見ながら、再び放水をするかどうか検討することにしています。
福島第一原子力発電所の3号機と4号機は、使用済み核燃料を保管したプールが冷却できなくなっており、このままの状態が続くと放射性物質が大量に漏れ出すおそれがあります。
自衛隊は、3号機に続いて20日、初めて4号機への放水を行い、午前と午後の2回であわせて160トンの水を放水しました。
福島第一原子力発電所3号機と4号機の冷却作業を巡っては、政府の対策本部が、場所を絞って大量の水を注ぎ込める特殊な車両の活用を決めており、21日にも設置作業が始まる見通しです。
自衛隊は、この特殊な車両の運用が始まるまでの間、引き続き4号機の冷却を行う必要があるとして、21日も放水を行うことを決め、現地に展開した消防車が午前6時37分から午前8時40分までおよそ2時間にわたって放水を行いました。
防衛省によりますと、21日は東京電力がアメリカ軍から借り受けた消防車を含めて、あわせて13台の態勢で90トンの水を放水したということで、水は建屋の中に届いているということです。
自衛隊では、これで21日の放水活動をいったん終了し、今後、政府の対策本部の作業の進展状況を見ながら、再び放水をするかどうか検討することにしています。

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