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3月20日のニュース

放水継続 外部電源の復旧進む

冷却機能が失われ、深刻な事態に陥っている東京電力福島第一原子力発電所では、20日も自衛隊などが放水作業を行っているほか、冷却機能の回復のカギを握る外部電源の復旧作業も本格的に進められました。
政府は、対策が一定の効果をあげているとみていますが、予断を許す状況ではなく、事態の収拾に全力を挙げるとしています。
福島第一原子力発電所では、非常用の発電機の故障などで原子炉や使用済み燃料を保管するプールの水を冷やす機能が失われ、このままでは放射性物質が大量に漏れ出しかねない深刻な事態となっています。
今月17日から始まった使用済み燃料プールに水を入れる放水作業は、20日、自衛隊が初めて4号機に対して行ったほか、東京消防庁は19日に続いて3号機に対し長時間の連続放水を検討しています。
放水によって、冷却できなくなっているプールの水を増やすことや、放射性物質の放出を抑える効果が期待されていて、敷地内で測定されている20日の放射線量は、19日の放水前から減少傾向にあります。
東京電力などが放射線量を注意深く監視しながら放水の効果などについて分析しています。
一方、放水と並行して行われている外部電源の復旧作業については、最も進んでいる1号機と2号機で、20日午後3時46分に、2号機にある両方の施設に電気を送るための配電盤まで電気が供給されました。
現在、機器の点検が進められていて、問題がないことが確認されれば実際に電気を流すということで、まずは発電所の中枢の中央制御室まで電気を通したいとしています。
東京電力によりますと、中央制御室に電気が通れば、今は十分に得られていない原子炉の状態を示すデータや、さまざまな機器の動作状況などが把握できるようになり、復旧に向けた有効な対策の検討が進むことが期待されるということです。
東京電力では、3号機から6号機についても電源の復旧を急ぐことにしています。
また、地震のあと、すべての電源が使えなくなり、隣の6号機の非常用発電機で、冷却を続けてきた5号機は、20日午後2時半ごろ、原子炉内の水温が安全な状態を示す100度を下回りました。
一時上昇していた使用済み燃料を保管するプールの水温も、午後2時の時点で平常時並みの35.2度まで下がったということです。
政府は、対策が一定の効果をあげているとみていますが、予断を許す状況ではなく、事態の収拾に全力を挙げるとしています。

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