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3月20日のニュース

原発作業員 爆発の衝撃語る

福島第一原子力発電所の事故で原発内の対策本部にいた作業員の男性が、NHKの取材に応じ、水素爆発が起きた際の激しい衝撃の様子や、数十分間で年間許容量の5分の1に当たる放射線を浴びるなど、厳しい状況下で作業が進められていることを明らかにしました。
この男性は、今月11日の地震と津波のあと、福島第一原発に設けられた対策本部に入りました。
この時、対策本部は温度が上昇していた1号機の復旧作業に追われていました。
1号機で水素爆発が起きた時の状況について、男性は「事務本館との渡り廊下で仮眠をとっていたら大きな音とともに天井が落ちてきました。安全なプラントが爆発するということが信じられなかった。いろいろな機能が損傷し、対策本部がばたばたと混乱しました」と話しています。
また、その2日後、3号機でも水素爆発が起きた時の様子について、男性は「地響きのようなドドーンという1号機よりも大きい音がした。もう緊急事態だと思いました。3号機に火が上がったと連絡があって消火活動に出たり、自衛隊員がけがをしたという報告も来たりして、非常に危険を感じました」と話しています。
さらに、その後の復旧作業について男性は、「わずか数十分の作業を終えて戻ってきた人の線量計が10ミリシーベルトを超えていた。1年間に許容される50ミリシーベルトの5分の1に当たる数字で恐怖感を感じました」と話し、現場の緊迫感が一気に高まっていった様子を明らかにしました。
男性は、翌日14日に発電所の幹部が、およそ50人を残して全員を敷地外に退避させる方針を示したことを受けて家族が待つ避難所へ移ったということです。
男性は「残る人たちには非常に申し訳ないというか、苦渋の決断というのはありましたが、一刻も早く外に出たいという気持ちもあったので、出るという選択をさせてもらいました。残った人たちは命がけで作業をしている。この状況が収まって早く皆さんが無事に帰ってくることを祈っています」と話しています。

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