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3月17日のニュース

機動隊 放水届かず作業を中止

震災で建物が大きな被害を受けた福島第一原子力発電所の3号機を冷却するため、警視庁の機動隊は、高圧放水車を使って17日夜、地上からの放水を行いましたが、現場の放射線量が高く危険だったため、建物に十分近づくことができず放水したものの、目標に届きませんでした。
警視庁は17日の作業を中止することを決めました。
福島第一原子力発電所の3号機と4号機は、いずれも使用済み燃料を保管したプールが冷却できない状態になっていて、このままの状態が続くと放射性物質が大量に漏れ出すおそれがあることから、政府の対策本部が自衛隊と警察庁に対して、冷却作業を行うよう要請していました。
冷却に向けた作業は、建物が大きく壊れている3号機から行われることになり、自衛隊からは陸上自衛隊の第1ヘリコプター団がUH60ヘリコプターを向かわせて、上空の放射線量を測る「モニタリング」を行ったうえで、17日午前、CH47ヘリコプターを使って水の投下を行いました。
一度に7.5トンの水を投下できる容器を装備したヘリコプター2機ずつが、近くの海上から海水をくみ上げて、あわせて4回にわたって3号機の上に投下を行いました。
また、3号機に対しては警視庁の第1機動隊も、「高圧放水車」による地上からの放水作業を行う準備を進め、17日夜になって放水を行いましたが、現場の放射線量が高く危険だったため、建物に十分近づくことができず放水を行ったものの目標に届きませんでした。
このため機動隊では、放水作業を中断して安全な場所に退避し、警視庁は17日の作業を中止することを決めました。
警視庁は、18日以降も作業を行うかどうか検討を進めています。

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