太平洋戦争たいへいようせんそうの前まえ、大勢おおぜいの日本人にほんじんがフィリピンに行いって生活せいかつしていました。戦争せんそうのあと、フィリピンには父親ちちおやが日本人にほんじんで母親ははおやがフィリピン人じんの子こどもが大勢おおぜい残のこりました。この人ひとたちは「残留ざんりゅう日本人にほんじん」と呼よばれています。

この人ひとたちの中なかには、日本にっぽんの国籍こくせきもフィリピンの国籍こくせきも取とることができなくて、今いまも国籍こくせきがない人ひとがいます。父親ちちおやが日本人にほんじんだと証明しょうめいする物ものなどがなかったりしたためです。

国連こくれんのUNHCRは27日にち、フィリピンの残留ざんりゅう日本人にほんじんについて調しらべたレポートを初はじめて発表はっぴょうしました。レポートによると、フィリピンには国籍こくせきがない残留ざんりゅう日本人にほんじんが900人にんぐらいいることがわかりました。年齢ねんれいは平均へいきんで81歳さいです。

UNHCRは、日本にっぽんの政府せいふはフィリピンと協力きょうりょくして、この人ひとたちが早はやく国籍こくせきを取とることができるようにしなければならないと言いっています。