イギリスは、4月12日までにEUから出ることになっていました。しかし12日が近くなっても、イギリスが出たあとの貿易などについてEUとどんな約束をするか、イギリスの議会で意見がまとまりませんでした。
このためEUは10日、会議を開きました。イギリスのメイ首相は、EUを出る日を遅くして、6月の終わりまでに延ばしてほしいという考えです。会議では、このことに賛成するかどうか話しました。5時間続いた会議でEUは、イギリスがEUを出る日を10月31日までに延ばすことを決めました。
EUを出たあとの約束について、イギリスの議会で意見がまとまった場合は、10月より前に出ることになります。
EUのトゥスク大統領は「イギリスは時間を大切に使ってほしい」と話しました。
イギリスのメイ首相は「議会の意見をまとめることは難しい。しかし、国民に意見を聞いてEUから出ることを決めたので、できるだけ早くEUから出て、国を前に進めなければならない」と話しました。