東京都とうきょうと板橋区いたばしくに住すんでいる３６歳さいの阿部あべ雅龍まさたつさんは、地球ちきゅうのいちばん南みなみにある南極点なんきょくてんに１人ひとりで歩あるいて向むかう挑戦ちょうせんをしていました。

去年きょねん１１月がつ２０日はつかに出発しゅっぱつして、今いままで日本人にっぽんじんが全部ぜんぶ歩あるくことができなかった難むずかしいルートを、荷物にもつを乗のせたそりを引ひきながら歩あるきました。そして約やく２か月げつが過すぎた今月こんげつ１７日にち、９２０ｋｍを歩あるいて南極点なんきょくてんに着ついたと阿部あべさんから日本にっぽんに電話でんわがありました。

阿部あべさんが使つかったそりは、板橋いたばし区くや新潟県にいがたけんの小ちいさな工場こうじょうが一緒いっしょに考かんがえて作つくりました。できるだけ軽かるくて壊こわれないそりを作つくるために、多おおくの会社かいしゃが協力きょうりょくしました。

板橋いたばし区くの工場こうじょうの社長しゃちょうは「阿部あべさんの日記にっきにそりが重おもいと書かいてあって、申もうし訳わけないと思おもいました。阿部あべさんが南極点なんきょくてんに着ついたことを聞きいて、涙なみだが止とまらなくなりました」と言いって喜よろこんでいました。