河川氾濫を防ぐ 流域の住民向けのマニュアルまとまる

梅雨入りで水害が懸念される時期となる中、河川のはん濫を防ぐために流域の住民らができることを記したマニュアルを県などがまとめました。
愛媛県は、5年前の西日本豪雨を踏まえ、水害を減らす「流域治水」を進めていて、きょう県庁で河川の流域の自治体や企業などが参加した会議が開かれ、流域の住民らができることを記したマニュアルをまとめました。
それによりますと、住民向けとして、雨の日には、河川や用水路に流れ込む水の量を減らすために、風呂の水の排水を控えることや農家が水田に雨水をためる「田んぼダム」の取り組みが紹介されています。
また、企業向けとして、敷地の舗装を水はけのよい素材にして、河川に流れ込む雨水を減らす取り組みなどが紹介されています。
県はこのマニュアルを来月からホームページなどで公開して、周知する予定です。
県河川課の町田一益課長は「わかりやすいマニュアルができたと思っている。学校教育や地域の防災訓練で活用してもらうなど、さまざまな形で取り組んでほしい」と話しています。