西条市 県内消防が合同で土砂災害訓練
県内各地の消防が連携して迅速な救助活動が行えるよう、西条市で土砂災害を想定した合同の訓練が行われました。
西条市で行われた訓練には、松山市消防局と県内13の消防本部から60人余りの救助隊員が参加しました。
訓練では山の傾斜地での土砂災害を想定して、「津波・大規模風水害対策車」に搭載された水陸両用のバギーを使って、途中で放水銃が付いた重機で倒木を取り除きながら現場に向かいました。
そして、現場に到着すると、隊員たちは土砂に埋もれた人の探索から救出までの一連の手順を確認していました。
「津波・大規模風水害対策車」と放水銃が付いた重機は県内にはそれぞれ1台配備され、必要に応じて県内各地に出動するほか、県外で大規模災害が発生した場合などには、緊急消防援助隊の車両として使われます。
訓練を指揮した西条市東消防署の菅将人特別救助隊長は「近年、災害は複雑化して、救助に求められる技術も高度化しています。県外へ愛媛県隊として派遣される場合には全員が同じ認識と技術を持って連携することになります。今後も“チーム愛媛”として活動できるよう十分訓練を重ねていきたいです」と話していました。