久万高原町 透析患者優先で除雪へ
去年12月、記録的な大雪が降った久万高原町は、人工透析の患者が通院先からの帰宅途中に犠牲になったことなどを踏まえ、大雪の際の除雪を透析患者の自宅周辺から優先的に行うことを決めました。
久万高原町では去年12月の記録的な大雪で、人工透析の患者の男性が通院先から車で帰宅途中に積雪で立ち往生し、その後、亡くなりました。
町では積雪で通院できなくなる事態を避けるため、道路の除雪を透析患者の自宅周辺から優先的に行うことを決めました。
これまでの町の除雪は、雪が多そうな地域から順番に除雪車両が巡回していましたが、今後は、20人の透析患者の自宅を地図にマッピングして、その周辺から優先的に除雪するということです。
一方で、年末の大雪では透析患者に限らず、山間部の高齢者が長期間、孤立して、適切な医療や介護を受けられなかったという事態も起きていて、いかに迅速に町内全域の除雪を進めるか課題も残されています。
久万高原町建設課の猪上浩明課長は「これまでにない雪で除雪に通常以上の時間がかかりお年寄りの安否確認が出来ないなどの影響が出てしまった。人手は限られるが、効率的に除雪を行いたい」と話しています。