知的障害者施設の虐待問題で知事が入所者や家族に謝罪 神奈川

神奈川県の知的障害者施設で入所者への虐待や不適切な行為が明らかになった問題で、黒岩知事が施設を訪れて、入所者や家族に謝罪しました。

神奈川県中井町にある県立の知的障害者施設「中井やまゆり園」では、県などの調査で、入所者の顔を平手打ちするなど、「虐待」や「不適切な支援」が確認されました。
黒岩知事は24日、施設を訪れ、入所者や家族に対し、「これまでの支援のあり方は間違っていた。嫌な思いをさせ、我慢をさせてしまったことを心より皆さんにおわび申し上げる」と述べて謝罪しました。
そして今後は入所者など当事者に寄り添った支援に変えていくことや、施設を出て自立できるよう支えていくことなどを説明しました。
家族からは、「虐待の調査が一部、途中になっているものもあるので、継続してほしい」といった意見が出されました。
黒岩知事は「『当事者目線』に立つというコンセプトを職員で共有していきたい」と話していました。
40代の息子が入所しているという藤田隆夫さん(74)は「県が進めている改革がこれからどのように実行されていくかを見ていかないといけない」と話していました。
県は施設の改革に向けたプランを、今月中にも公表する予定です。