劇などを通じて手話に親しむ「手話まつり」 新庄市

おととし、県内の市町村では2番目となる「手話言語条例」が制定された新庄市で、12日、劇などを通じて手話に親しむ「新庄手話まつり」が開かれました。

新庄市は、手話を言語と位置づけ、手話を学ぶ機会を作ったり、耳が不自由な人への理解を深めたりする施策を進めようと、おととし12月に、県内の市町村では2番目となる「手話言語条例」を制定しました。

12日は、JR新庄駅に隣接する複合文化交流施設「ゆめりあ」で「新庄手話まつり」が開かれ、60人ほどの市民が訪れました。

このうち、ステージでは耳が不自由な人たちと市内の教室で手話を学んでいる人が一緒になって、童話「おおきなかぶ」の劇を手話を使いながら演じました。

また、手話の講座も行われ、新庄市聴覚障害者協会の会員が「ありがとう」や「こんにちわ」などといった手話を教えたり、笑った顔や怒った顔のイラストを見せながら手話をして、手話では顔の表情が大切なことを説明したりしていました。

子どもと訪れた30代の女性は「一般の人にとって手話はまだ身近ではないと思うので、このような機会を通してみんなに興味を持ってほしい思います」と話していました。

主催した新庄市聴覚障害者協会の前島誠一会長は「条例を機に以前より手話が普及してきていると思います。しかし、手話通訳者はまだまだ少ないので、多くの人に手話を学んでもらって増えていくことを願っています」と話していました。