飯豊町の農業用水 仮水路の設置工事終わり供給可能に

去年8月の豪雨による大規模な土砂崩れで水路が埋まる被害が出た飯豊町の農業用水について、仮の水路を設置する工事が終わり15日から本格的に水の供給ができるようになりました。

去年8月の豪雨では、県内有数のコメの産地、飯豊町で農業用水の「白川幹線用水路」が大規模な土砂崩れで埋まり1400ヘクタール余りの田んぼに水が供給できなくなりました。

県は応急の送水管で豪雨以降の農作業に必要な水を供給してきましたが、春の田植えでは、もっと多くの水が必要なことから先月から仮設の水路を設置する工事を進めてきました。

県によりますと、幅2.6メートル高さ1.4メートル、長さ40メートルの水路の工事が終わり、問題なく水が流れることが確認できたことから、15日から本格的に水の供給ができるようになりました。

新たに設置された水路には、勢いよく水が流れていてことし春の田植えの時期には、毎秒3トンの水を供給できるということです。

県置賜総合支庁農村整備課の喜嶋康伸課長は「山形にとってコメ作りができることは大切なことなので、問題なく水を供給できるのは喜ばしいし安心しています」と話していました。

この用水路の本格的な復旧はことし9月以降に行われるということです。