江戸時代に最上川の舟運を管理「船役所」の企画展 大石田町

江戸時代、最上川の舟運を管理する役所が置かれた大石田町で、役所にスポットを当てた企画展が開かれています。

この企画展は江戸時代に大石田町にあった最上川の舟運を管理する「船役所」について、多くの人に知ってもらおうと町の歴史民俗資料館が開きました。

資料館の展示室には、当時、船役所で使われていた陣笠や提灯など40点余りが展示されています。

このうち「大石田舟方手扣」には船役所の日常が書き込まれていて、当時の舟運の仕組みや役所の仕事の内容をうかがい知ることができます。

また、当時、最上川に架かっていた木製の橋や周辺の様子を描いた鳥観図も展示されています。

町内から訪れた30代の女性は「今は残っていない船役所が、当時、こんな風にあったんだなということが想像できて楽しかったです」と話していました。

資料館の大谷俊継学芸員は「船役所があったころの大石田の様子が分かる展示になっていますので、かつての大石田を追体験してほしい」と話していました。

この企画展は、休館日の月曜日を除き大石田町の歴史民俗資料館で今月29日まで開かれています。