豪雨被害の飯豊町の農業用水 来月工事始め2月末までに復旧へ

ことし8月の豪雨による大規模な土砂崩れで水路が埋まる被害が出た飯豊町の農業用水について、県は、来年の田植えに必要な水を確保するため、仮の水路を設置する工事を来月から始め、来年2月末までに完了させる方針を固めたことが分かりました。

ことし8月の豪雨では、県内有数のコメの産地、飯豊町のおよそ9割の田んぼで冠水や土砂の流入が確認されたほか、およそ1700ヘクタールの田んぼに水を供給する農業用水、「白川幹線用水路」が大規模な土砂崩れで埋まる被害が出ました。

関係者によりますと、県は、幅2.6メートル高さ1.4メートルの仮設の水路を設置する工事を来月上旬から始め、来年2月末までに完了させる方針を固めたことがわかりました。

県では、これまで応急の送水管で豪雨以降の農作業に必要な水を確保してきましたが、来年の田植えに必要な水の量が供給できないことが課題となっていました。

仮設の水路の設置でコメ作りでもっとも多くの水が必要な田植えの時期に間に合うことになり、来年の農作業には影響が出ない見込みになったということです。

また、地盤改良を含めた本格的な復旧は来年9月以降に行われるということです。