冬の郷土料理「むくり鮒」づくり盛ん 川西町
正月料理や祝いの料理として置賜地方で江戸時代から親しまれている冬の郷土料理「むくり鮒」づくりが、川西町で盛んに行われています。
「むくり鮒」は、背開きにしたフナを揚げてつくる料理で、サクサクとした食感が特徴です。
身を「めくる」ことを、置賜地方の方言で「むくる」と言うことから名付けられたとされ、正月料理や祝い料理として江戸時代から親しまれています。
正月まであと半月となるなか、川西町の玉庭地区では「むくり鮒」づくりが盛んに行われています。
玉庭農産物加工センターでは、連日、調理作業が行われ、フナを背開きにしてから油で揚げ、砂糖やしょう油などで作った甘塩っぱいたれにつけて完成させていました。
玉庭農産物加工センターの責任者、鈴木孝司さんは「『むくり鮒』を食べると、冬が来たなと感じます。正月で人が集まるときなどに、宴会の一品として、子どもからお年寄りまで食べてほしいです」と話していました。
「むくり鮒」づくりは来年3月ごろまで続き、川西町の直売所や置賜地方の道の駅などで販売されています。