加重収賄などの罪 日高川町元副町長 初公判で起訴内容認める

和歌山県日高川町が発注した小・中学校の施設の改修工事で業者側に入札の情報を事前に漏らし、その見返りに現金を受け取ったなどとして加重収賄などの罪に問われている元副町長は、25日の初公判で起訴された内容を認めました。

日高川町の元副町長 小早川幸信被告(66)は、令和2年から令和5年の間に町が発注した小・中学校の施設の改修工事の入札で最低制限価格にかかわる情報を業者側に事前に漏らし、業者から現金あわせて70万円を受け取ったなどとして加重収賄などの罪に問われています。
また、この情報の見返りに現金を渡したとして、町内の建築会社で代表取締役だった駒場一仁被告(60)も、贈賄などの罪に問われています。
25日、和歌山地方裁判所で開かれた初公判で、元副町長ら2人はいずれも起訴された内容を認めました。
検察は、冒頭陳述で、小早川被告について「長年の建設課勤務の経験をいかし町内の公共工事を実質的に取りしきるようになった」と指摘しました。
また、駒場被告については「工事を確実に落札しようと考えた」と指摘しました。
次回の裁判は、駒場被告が来月(1月)23日に、小早川被告が来年2月8日に行われる予定です。