和歌山 新型コロナ5類移行後初の定点把握感染者数1.35人

新型コロナが5類に移行したことで、感染者の数の把握が指定した医療機関からの週1回の報告をもとにした「定点把握」に変わりました。
和歌山県は、19日、初めて結果を公表し、今月(5月)14日までの1週間の1医療機関あたりの感染者数は1.35人でした。

新型コロナの感染者数は、これまでは医療機関などにすべての感染者の報告を求める、「全数把握」でしたが、新型コロナが5類に移行したことで、指定した医療機関の週1回の報告をもとにした「定点把握」に変わりました。
このため、県は、県内49の医療機関から受けた感染者数の報告を毎週金曜日に発表します。
19日、変更後、初めて発表され、今月8日から14日までの1週間の感染者数は66人でした。
また、1医療機関あたりの平均は1.35人でした。
保健所別でみると、御坊で3.33人、海南で2.33人、新宮で2人、田辺で1.57人、和歌山市で1.2人、岩出で1人、橋本で0.83人、湯浅で0.75人になっています。
また、年代別では、10代が最も多く、次いで20代、40代などとなっています。
「定点把握」は、季節性インフルエンザなどで行われている方法で、報告する医療機関は小児科が多いということです。

【保健所別感染者数】
「定点把握」で報告された保健所別の感染者数は、▼和歌山市で18人、▼田辺で11人、▼御坊で10人、▼海南で7人、▼岩出と新宮でそれぞれ6人、▼橋本で5人、▼湯浅で3人になっています。

【「定点把握」とは】
「定点把握」とは、感染の推移や水準を把握するために、指定した医療機関の状況を継続的に見るものです。
季節性インフルエンザの流行状況をみるため発表されている数値と同じ方法で計算されます。
和歌山県の場合、まず、県内49の医療機関から報告される1週間の感染者数の合計を足し上げます。
その数を医療機関の数で割った平均値が定点把握の数値となります。
例えば、定点把握の数値が2.0の場合、1週間のうち1つあたりの医療機関の感染者数は2人となります。
県は今後、1医療機関あたりの感染者数を継続的に比較して感染状況を把握していくことにしています。